1997年-世界を変えた金融危機 フランクナイトの「リスク」と「不確実性」
お勧め対象読者: 経営者、企業家
同書82ページから
名著として知られる「リスク、不確実性および利潤」を、ナイトはコーネル大学の博士論文として完成させた。
ナイトがここで解明したかったのは、競争的な経済において、なぜ「利潤」が存在するかという点であった。
同書84ページから
将来に見込まれる収入を目指す企業家は、外れるかもしれない予測、つまり不確実性のもとで行動しなければならない。
しかし、不確実性には二つのタイプがあり、そのうちの一つのタイプだけが「利潤」を生む要因になる。
二つのタイプのうち第一のタイプは、それが起こる可能性についての「確率分布」が描けるものだ。ナイトはこれを「リスク」と呼ぶ。
他方で第二のタイプは、それが起こる「確率分布」を描けないものである。ナイトはこれを「真の不確実性」もしくは「不確実性」という。
同書87ページから
「リスク」は「利潤」の要因とはならないが、「不確実性」は「利潤」の要因になりえる。
同書89ページから
「新しいこと」、過去に類例がないことに企業家は挑戦する。「不確実性」と真正面から企業家は対決するのである。そして、「不確実性」と対決する報酬として、企業家は「利潤」を手に入れる。
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